Spinel | スピネル 

スピネルの典型的な赤色は、ルビーに匹敵するほど鮮やかです。
実際、多くの有名な「ルビー」とされていた宝石が、後にスピネルであったと判明しています。両者は化学的にも似ており、スピネルは酸化マグネシウムアルミニウム、ルビーは酸化アルミニウムから成ります。スピネルがルビーとは異なる宝石として最初に認識されたのは、1587年のビルマ(現在のミャンマー)でした。

「スピネル(spinel)」という名前は、イタリア語の「spinella(小さなトゲ)」に由来し、これはラテン語の「spina(トゲ)」から来ています。これはスピネルが持つ特徴的な八面体結晶が尖った形をしていることにちなんでいます。


特性と特徴:
「スピネル」という名称は、スピネルそのものを含む鉱物グループを指すこともあり、そこには**ガーニャイト(gahnite)ヘルキナイト(hercynite)**なども含まれます。宝石として使われるのは主に鉱物としてのスピネルですが、濃色のものは別種の鉱物である可能性もあります。

スピネルは主に変成岩中に形成された一次鉱床で産出されますが、実際に採掘されるのは、漂砂鉱床(河川などの堆積地)からのものが多くなっています。

スピネルはアロクロマチックな宝石であり、純粋な状態では無色で、微量元素の影響によって色が生まれます。例えば、赤色にはクロム、紫やグレーには鉄やマンガン、鮮やかな青にはコバルトが関与しています。また、ルチルの内包物が六条または四条のスター効果(アステリズム)を生むこともあります。


カット・セッティング・評価:
高品質の天然スピネルは非常に希少な宝石ですが、注目され始めたのは比較的最近です。スピネルは非常に大粒のものが見つかることもあります。

最もよく見かける色は淡いピンク〜紫がかったグレー系で、それらは比較的価値が低いとされています。一方で、最も高く評価されるのは、赤〜赤紫コバルトブルーのスピネルです。ビルマ産のスピネルは特に高値で取引されます。
スピネルは加熱しても色の変化が起きない宝石ですので基本は人の手が加えられていないものですが、まれにレポートに加熱と評価される場合がありますが、これはルビーと間違えて一緒に加熱された場合が多いそうです。

スピネルは硬度が高く、リングを含むあらゆるジュエリーに適した宝石です。一般的に、ブリリアントカット、クッションカット、ステップカット、ミックスカット、またはカボションカットにされます。

フレームフュージョン(炎融法)による合成スピネルは広く出回っており、フラックス法で作られた合成スピネルは天然石と見分けがつきにくいことがあります。

分類:Class oxides and hydroxides
結晶系:Crystal system cubic
組成:Composition magnesium aluminum oxide
晶癖:Habit octahedra or triangular "macle" twins
屈折率 : Refractive index 1.712-1.80
複屈折率: Birefringence 0.005-0.010
分散:Dispersion none
比重: Specific Gravity 3.58-4.06
モース硬度:Hardness 7.5-8.0
劈開:Cleavage none
断口 フラクチャー:
Fracture
conchoidal
光沢Luster vitreous
産出国:Notable location ビルマ(ミャンマー)、スリランカ、ブラジル、ベトナム、アフガニスタン
色: Colour 主にレッド、その他はピンク、カラーレス、ブルー、パープル、グリーン、ブラウン、ブラック