Emerald | エメラルド
エメラルドは、ベリルという鉱物の中で最も価値の高いs鉱物です。
その名前はギリシャ語の「smaragdos(緑の宝石)」に由来し、古フランス語の「esmeralde」を経て現代の言葉になりました。良質なエメラルドが持つ鮮やかな緑色は、宝石の世界でも類を見ない美しさとされています。

特性と特徴:
エメラルドの緑色は、微量のクロムやバナジウムによって生じます。他のベリル系の宝石と異なり、エメラルドにはしばしば内包物(インクルージョン)が見られますが、これは天然石の証でもあり、その石の個性として評価されることもあります。
エメラルドはほとんどが硬い岩石中の小さな脈や空洞の壁に形成され、採掘されます。特にコロンビアは世界有数の産地であり、首都ボゴタの北にあるムゾー鉱山では、美しい深緑色の良質なエメラルドが産出されます。
また、ブラジルのバイーア州、ゴイアス州、ミナスジェライス州にも重要な鉱床があり、コロンビア産ほどの鮮やかさはないものの、独特の内包物を持つエメラルドが採れます。キャッツアイ効果を示す珍しいエメラルドは両国で見つかっており、六条のスター効果を持つ稀少なエメラルドもブラジルから産出されています。さらに、トラピッチェ・エメラルドと呼ばれる星形の黒い線が入った特有の結晶もコロンビアで見つかります。これは母岩と一体化して成長した特異な構造をしています。
カット・セッティング・評価:
エメラルドは内包物が多いため、他のベリルよりも壊れやすく、慎重な取り扱いが求められます。一般的にノンオイルと呼ばれる未処理で高品質な石は、処理済みのものよりもはるかに高い価値を持ちます。
最も人気があり高評価とされるのは、やや青みを帯びた中暗調の強く鮮やかな緑色です。非常に大きく、かつ高品質な石は非常に稀少です。
エメラルド専用に開発されたエメラルドカットが最も一般的で、石のもろさを考慮した形状です。それ以外にも、ペアシェイプ、ハートシェイプ、ブリリアントカットなどのクラシックなカットも使用されます。内包物が多い場合は、カボションカットやビーズ状に加工されることもあります。
| 分類:Class | silicates (ring silicates) |
| 結晶系:Crystal system | hexagonal |
| 組成:Composition | berylium aluminum silicate |
| 晶癖:Habit | flat-topped prisms, some trapiches |
| 屈折率 : Refractive index | 1.565-1.602 |
| 複屈折率: Birefringence | 0.005-0.010 |
| 分散:Dispersion | 0.014 |
| 比重: Specific Gravity | 2.67-2.78 |
| モース硬度:Hardness | 7.5-8 |
| 劈開:Cleavage | one direction, poor |
| 断口 フラクチャー: Fracture |
conchoidal |
| 光沢Luster | vitreous |
| 産出国:Notable location | コロンビア、ブラジル、ジンバブエ、オーストラリア、オーストリア、インドカナダ、エジプト、USA、ノルウェー、パキスタン、アフガニスタン、ロシア |
| 色: Colour | エメラルドグリーン、グリーン、僅かなブルーウィッシュグリーン |