Forsterite | フォルステライト
ペリドットは、クレオパトラが愛した宝石のひとつであり、
古代エジプト人はそれを「太陽の宝石」と呼んでいました。
これは、太陽を崇拝していたエジプト文化において、特別な賛辞とされていました。
ペリドットは、クレオパトラが愛した宝石のひとつであり、
古代エジプト人はそれを「太陽の宝石」と呼んでいました。
これは、太陽を崇拝していたエジプト文化において、特別な賛辞とされていました。
ペリドットはクリソライト(chrysolite)とも呼ばれ、これはギリシャ語で「金の石」を意味します。
「ペリドット」という名前の由来には諸説あり、
- ギリシャ語の”peridona”(豊かさを与える)に由来する説
- フランス語の”peritot”(不透明な)に由来する説(インクルージョンで濁る大粒石にちなむ)
などがあります。
なお、ペリドットは単一の色で産出される数少ない宝石のひとつです。
特性と特徴:
ペリドットの色は主に鉄分によって決まり、
構造内のマグネシウムの約12〜15%が鉄に置き換わることで発色します。
ペリドットはイディオクロミック宝石(構成成分そのものによって色づくタイプ)であり、
微量のクロムやニッケルが含まれると、色がより深くなります。
1994年にはパキスタンで新たな鉱床が発見され、これまでで最高品質の石が産出されました。
ペリドットは、オリビン鉱物グループのフォルステライト(Forsterite)の宝石品質の変種で、
色合いは鮮やかなゴールデンライムグリーンから深い草色のグリーンまであります。
カット・セッティング・評価:
色合いが価値を決める最大の要素であり、
純粋なグリーンのものが最も高価で人気があります。
ただし、やや黄色みを帯びたペリドットも高値で取引されます。
ジュエリーにおいては、ペリドットはエメラルドの手頃な代替石と見なされることもあります。
キャッツアイ効果やスター効果のあるペリドットは非常に稀少です。
ペリドットは結晶の形に応じてカットされ、
多くは伝統的なテーブルカット、ラウンド、オーバル、八面体のアンティークカットで仕上げられます。
小さな結晶は規格サイズの宝石にカットされ、
大粒石は見事なジュエリーピースとして加工されます。
インクルージョンを多く含む石はカボションカットにされ、
内包物の魅力的な効果を強調するために用いられます。
分類:Class | silicates (silicates with isolated silica groups) |
結晶系:Crystal system | orthorhombic |
組成:Composition | magnesium silicate |
晶癖:Habit | thick crystals with wedge-shaped terminations, or massive |
屈折率 : Refractive index | 1.654-1.689 |
複屈折率: Birefringence | 0.036 |
分散:Dispersion | 0.020 |
比重: Specific Gravity | 3.34 |
モース硬度:Hardness | 6.5 |
劈開:Cleavage | two directions, one distinct |
断口 フラクチャー: Fracture | conchoidal |
光沢Luster | vitreous to oily |
産出国:Notable location | エジプト、ビルマ、パキスタン、ノルウェー、USA・ハワイ州、カリフォルニア州、ニューメキシコ州、アリゾナ州 |
色: Colour | イエロウィッシュ〜ブラウニッシュグリーン |